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1回目につづいて,ベジエ曲線を扱う。ベジェ曲線と書く方が一般的かとは思うが,花子の中ではベジエ曲線となっているので,それに従うことにする。だいたいの花子ユーザーは,ベジエ曲線が好きでは無い。それは必ずしも,ベジエ曲線を理解することが難しいからではない。花子自身のベジエ曲線の扱いがあまり上手とは言えないからだと考える。喩えて言えば,花子はベジエ曲線を母国語としていないのだ。
これに対して,イラストレーターはベジエ曲線が母国語だ。と,いうより,イラストレーターにはベジエ曲線以外何もない。だから驚くなかれ,イラストレーターは,放物線は厳密に描けても,円は近似的にしか描くことが出来ないのである。
いきなり脱線してしまったので,話をもとに戻すと,花子はベジエ曲線をあまり上手に扱えないということだ。例えば,図1のように開いたベジエ曲線を閉じるにはどうしたらいいのだろう? 2本以上のベジエ曲線をつなげるのであれば,「一図形化」が使える。しかし,これはもともと1つの図形だから,「一図形化」では閉じることが出来ない。マニュアルを探しても,描くときの最後にコントロールキーを押して始点につなげるといったことは記載されているが,閉じないで描いてしまったベジエ曲線を閉じる方法は何処にも書かれていない。
描き直す他に方法はないのだろうか? 図2のように端点の形を整えることで,見かけ上閉じた図形に見せることはできるが,相変わらず,5つの点(イラストレーターで言えばアンカーポイント)を持つ図形であることに変わりはない(図3)。
実は,非常に奇妙な方法によって,閉じることができる。始点と終点をぴったり重ねておいて,「図形加工」パレットの「追加」ボタン(図4)をクリックするのだ。なんでそうなるのかは,開発者以外にはわからないことだろう。
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