GKT2018

ふつうマジックの種明かしはシラケるものだが，サイエンスマジックの中には少し面白いものもある。ぼくが子供の頃から好きだったのが「▽▽しないで△△する方法」の類い。たとえば，みかんをむかずに房の数を数える方法。これはヘタをはずすと見えるテンテンの数を数えるのだ。テンテンは維管束で，房１つに1本ずつある太いスジにつながっている。房はもとをただせば葉であることを知れば，いかにも当たり前である。種明かしではなく，実明かしになってしまった。

ところで，ハードディスクに入ったOS Xのバージョンを，起動せずに知る方法をご存じだろうか。昔からのMac使いなら，クラシックMacOSからOS Xになったときに，とりあえずシステム(フォルダ)を開いて探検しただろうから，誰でも知っていることだけど，とあるデータ復旧屋のWebページを見ていたら，システム環境設定のバージョンの情報を見て，そのバージョンからOS Xのバージョンを知ると書いてあるではないか。Mavericksは13.0，Yosemiteは14.0とかご丁寧に対応表まで載っているのだ。

だけどこれじゃあたとえばMavericksの10.9.4と10.9.5の違いは不明だ。システム＞ライブラリ＞CoreServicesとフォルダを開いて行くと，その名もSystemVersion.plistというファイルがある。このファイルをクイックルックして見ましょうと，コメント差し上げようかと思ったけど，営業妨害になるから止めた。だって，ぼくだったら，こういう業者に自分のハードディスクを任せたりはしないから。