ホドラー展@国立西洋美術館に出かけてきました。ホドラーをよく知っていたわけではなく,ポスターの山岳風景画が発する普遍性に惹かれて足を運んだのですが,テーマの分かりやすさとは不釣り合いなぐらい濃く重い内容で,およそ1時間半の鑑賞後には,画家のエネルギーでお腹いっぱいの状態でした。ホドラー展は10月7日に始まったばかりで,日曜日にもかかわらずそれほど混むこともなく,ゆっくりと鑑賞することが出来たのは幸いでした。
お土産用の絵を描くことから画業を始めたフェルディナント・ホドラー(Ferdinand Hodler 1853-1918)は常に時代の心性と響き合うような作品を発表しつづけ,壁画などを描く装飾画家としても成功をおさめます。下の作品「木を伐る人」 ( Der Holzfäller/ Le bûcheron ) はホドラーが1908年に連邦政府から新紙幣のデザインを依頼されたときに描いたもので,実際50スイスフラン札に使われました。
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